2016年8月28日日曜日

『相対的貧困』の説明が下手なNHK

はい、どうも、うにだすです。
ちょっとした間違いや、違和感、伝えたいことが伝わらない。などのときに、日本ではすぐに「ヤラセ」といいます。

もともとTVは作り物ですからw。作り物見て偽物だ!と叫ぶ人はいないでしょう。

ところがネットでは、「貧困はそんなものじゃない」ということで、批判が殺到しているようです。

批判そのものはされても仕方ないとは思いますが「貧困じゃない」という判断は間違っています。

今回の話はいろいろみていると「相対的貧困」というもので、取り上げたということです。


では、「相対的貧困」とはなんでしょうか?


OECD(経済協力開発機構)では、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯員を相対的貧困者としている。

だそうです。


つまり、現金をいくら持っていても、この定義にのっとって計算して該当すれば「相対的貧困」となるのです。

今回の番組内での編成、演出に、パソコンも買えない(実際的な資金がない)という表現をしておきながら、本人の持ち物に、ある程度の資金がないと手に入らなそうなもの。または、本人と思われるSNSでの表現活動の中に、「それは明らかに散財しているでしょ」というものがあり、番組内での演出(イメージ)とかけ離れた実態(と思われるもの)があったので、非難されているわけです。

NHKの演出がだらしないのは、いくら番組制作会社が作ったからと言って、チェックしないのはどうなの?というところですよねw。

ここから見えるのは、作り手も、取材受けた人も、視聴者も、そして今回のことを非難していいる人々(とくに有名な人ww)も、テーマである「相対的貧困」というものを全く理解していない。ということですねw。

では、4人家族だった場合に、収入がどのあたりまでだと「相対的貧困」となるのか。


世帯年収600万 家族構成 親2人、子供2人の場合

ここから「可処分所得」を出しますが、一般的なサラリーマンの場合、税金と社会保険でおよそ25%取られています。なので、単純に25%を引くと450万
450万を「世帯人数の平方根で割る」とのことなので、今回では4人の平方根で2人。つまり、「2」で割ります。
450万÷2ですから225万となりますね。この「225万」が全人口の中央値の半分未満なのか、どうか。で変わってきます。

平成27年の調査グラフ


厚生労働省のHPから見れる資料の中で、所得に関する中央値が乗っているのが上記のものしかなかったので、これを参考としています。
ちょっと見えにくいですが、「中央値」は「427万」となっています。中央値の半分は約218万。
なので、このケースだと約7万の僅差で相対的貧困ではない。となります。


この計算方法があってると仮定して、では、どのあたりだとギリギリ「相対的貧困」となるのか、逆算して見ましょう。
7万の余裕がありましたから、元の数字(450万)から7*2*2=28で、28万ひいた、「422万」がラインだと思われます。
今回は、等価可処分所得を出すのに、年収*0.75としましたので、「422万」/0.75=562万6667円となり、「563万円」未満だと、相対的貧困となります。

う~~~んwほんとかな??と思いつつ、もし今回の計算方法が正しいとするなら問題視されていた方の散財の理由もわかるのでは?と感じましたねw

おそらくNHK側もこの数字が出たら「貧困・・・なの?」となると思います。

いやいや、貧困ですよw。生活してる人はわかると思いますが、これぐらいでも、いろいろなことを無理して我慢しないと「貯金ができない」という状況になります。
そう、つまり「相対的貧困」なわけですwわかりましたかね~・・・。

「相対的貧困」と貧乏はイコールではない。しかし、お金があればできる。ということに制限がかかる。ということです。

番組をつくる人も、情報提供者も、批判する人も、もっと「勉強」してから行動に移してほしいですね。

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