2018年4月14日土曜日

北海道に住んでる人は、生活が苦しくなってもいいという考えか!

はい、どうも、うにだすです。
昨日(2018/04/13)に報道になりました、日本郵政グループの「正社員の待遇是正」という記事がありましたが、その中で、「寒冷地手当の廃止」・「隔遠地手当の廃止」というのがあります。

日本郵政は、もともと国家公務員でしたので、全国に異動する人がいたんですねw、まぁ実際に働いてる人はほとんどが地元の人で仮に異動するにしても、同地域内(例えば、北海道の人は北海道の中だけ)での異動が一般的であると思われています。

当然、国の機関で全国に異動することが想定されている、上位役の人にとって、いくら2~3年とはいえ田舎で働くのはつらいわけです。そこから、「大変な地域で働いてる人には手当を付けましょう」という名目のもと「寒冷地」と「隔遠地」手当というのが出ています。

まず、「寒冷地」というのはなんでしょう?その名の通り「寒い地方」で働く人のために、若干の手当てを付けるのでその地域で働いてください。というものです。
特に北海道、東北、北陸、本州の高原地帯は冬は本当に寒いんですw
燃料代もらわないと死んじゃうんですw

ということで、その昔「石炭代」として出ていた手当てが、現代では「寒冷地手当」と呼ばれています。
この話をすると必ず「じゃぁ、暑い地方には冷房いるんだから『冷房代』出せよ」というのが出てきますが、これはナンセンスですよね。
手当ができた当時、つまり今から100年ほど前には、北海道開拓等で寒冷地での作業により死者がたくさん出たことによる支援手当で、当時は暑いところは今ほどなかったわけです。

また、暑いのと寒いのでは、命に係わる度合いが若干違うんですね。暑いのはもちろん「熱中症」などがありますが、寒い場合は「凍死」が待っていますので、どちらをより優先するかは一目瞭然です。

次に「隔遠地」ですが、こちらは「遠隔地」のことですw。公務員は言葉を逆に使うことが多いのでわかりにくいですよねw

今ほどインフラが整備されていない時代では、田舎に行ったら「物がない」ということがあります。特に本州などで生活していた人が田舎に行ったときに、取り寄せをしようと思うと、莫大な費用が掛かるわけです。

今でこそ「インターネット」や運輸が発展して、また道路も整備されて、陸続きで天候に問題がなければ、日本国内どこにいても、そこそこのサービスが受けれますが、手当が創設された時代では、話ならないぐらい不便だったんですね。
その不便さを「手当」という形で消化しているというものです。
もちろん金額的に足りるものではありません。おまけみたいなものです。

今回、日本郵政は、そういった手当を「削減」して、支給差を埋める・・・。という処置に出ましたが、ホントにこれでいいんでしょうか?

いま、まさに今この時間に働いてる人だけで比べれば、たしかに差が埋まるような気もしなくはないです。しかし、手当あるから我慢して地方に住んでる(または、転勤している)という人にとっては、魅力がなくなるわけですから「地方にいつづける」意味がなくなるんですねw

ただでも田舎から人が減って大変だ。といっているのに、もらえる給料が同じなら、ますます都市部に行きますよねw

当然ですが、おいらの住んでる北海道で一番賃金が高いのは「札幌」です。しかし「札幌」と「東京」を比べれば「同一労働」だとすれば東京のほうが札幌より1.3~1.4倍高いんですねw

となれば、ますます賃金の高いほうに人の異動が発生する。そして、田舎では動けない、または動きたくない人だけが地元で働く・・・。ということになります。

同一賃金の話は「同一労働」なのに、賃金の差があるのはおかしい。というところから出ているので、今回の「寒冷地」や「隔遠地」を削減するのは「同一」とは無関係な「地域性に対する手当」なので、これは北海道に住んでる人には「しね」といっているようなものですw

おいらのところなんかでもそうですが、夏と冬の光熱費は半端なく差があります。同じ生活していると仮定して冬=夏+2~3万円(1か月)かかります。

何が違うかというと、まず、「暖房」です。基本灯油ストーブなので、夏には使っていなかった「灯油」が丸々上乗せされます。
つぎに、給湯です。ガス代が夏と比べて1.5倍ほどになります。お風呂でのガスの使用量が増すのと、部屋が寒いので調理の時間が若干伸びることから使用量が増える傾向にあります。
さらに、電気ですねw。寒いと同じ機器でも「消費電力」が増える傾向にあるのと、臨時的な電気機器(除湿器、暖房機器、布団乾燥機など)の使用が発生します。
また、夏は涼しくて使わなかった「エアコン(暖房用)」を使用することで電気代が増える傾向にあります。

このように「同一労働」であっても住んでいるところで「出費」がちがうので、それを少しでも補填するから田舎に住んで働いてください。というところからできて手当てを削減するというのは、まったくお門違いな話なんですねw

逆な言い方すると、田舎で働かなくてもいいので、お金が欲しいなら都会に来なさいw。都会で働けない人は、就職しやすい田舎で働きなさいw。という発想が見え隠れしています。

これはね・・・北海道に住んでる人は怒らないといけない事案だと思いますよw

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