またまた、あほな記事が出ましたね~w。2014/11/29付けの毎日新聞によると、「日本郵政グループの日本郵便が格安スマートフォン事業への参入を検討していることが28日、分かった」だそうです。
そして、いつものとおり、「全国2万4000局」で取り扱いをするそうです・・・・。もうこの時点でアホですよねw
たとえば、いわゆる「イナカ」ならまだいいですよ。携帯ショップもなく、近隣の中堅または大都市までいって手続きとらなければならない。なんてめんどくさくて、欲しくても契約しない人とかいますよね?
だから、「郵便局でやればいいんでないの?」という発想が生まれるのだと思います。
いあ~この発想に取り付いた人は、相当頭が悪いですねww
よく考えてください。「全国2万4000局」というのは、その大部分が「都市部」の特定郵便局なんですwwもろ、競合しますよねww
当然、「専用の窓口」作るんですよねww貯金で忙しいときに、「すいませ~ん、携帯の契約なんですが~・・」って受けれるんですか??普通に考えても無理ですよねww
携帯ショップが単独で(実際は店舗ごとで見たら赤字のところもある)黒字になるのか?の最大の理由は、利用料金が「高い」からです。
以前にも書いたかと思いますが、既存の携帯は、オイラの印象では月額1500円程度でペイできるはずです。(新規エリアとかある場合は若干高め)
ということは、スマホの一般的な利用料金が6000円前後といわれていますから、約4000円は丸儲け(設備投資分は除く)となります、ここからショップの人件費を払うわけです。
では、いわゆる「格安スマホ」といわれるものに手を出す場合は、どういったことに気をつけないかというと
1.自前で回線維持をしない。
2.基本契約手続きしかしない。
3.窓口は電話オペレーターのみで、WEBまたは郵送等による申し込みに限る。
4.本体交付および「SIMカード」交換のときだけ、窓口で対応する。
5.その他トラブルの対応
ということで、人件費を下げる(またはかからない)。などをして、収益に結びつける。というものです。
では、現在手を出している事業者はどうなんでしょうか?基本的には、すでに「何らかの通信事業および通始業にかかわるサービスを実施している」ところがほとんどなんですねw
プロバイダーしかり、有線TVしかり、GEOなどのレンタル・中古販売しかり、です。
また、完全新規で参入する会社もあります、ガスや電気など、家庭に訪問できる業種が主ですね。
おそらく日本郵便もこの、「家庭に訪問できる」というところと、利用者拡大を狙う「総務省」(※日本郵便は総務省の管轄下である)の意向とが、合致して、こういうことになったんだと思います。
さて、新聞記事では、「郵便局ネットワークを生かして端末の販売やサービスを提供し、収益改善につなげる考えだ。」そうで、結びとして「日本郵便は14年9月中間決算で、人手不足による人件費増などの影響で最終(当期)赤字となるなど収益改善が課題となっている。」ということです。
つまり、「郵便」の収益が落ちてるから、他の業種で手っ取り早く「収益」(次年度で赤字になってもかまわない)がほしい。ということです。
なぜ、そういう単略的な発想にいくつのでしょうか?。スマホ普及はもちろんですが、2015年にナントカ上場して「国の収益」にしたい、郵政株の問題があります。
以前にも記事にしたように、株価を左右するのは「日本郵便」の収益しだいです。収益以外にも「きちんと仕事してます、法令違反していません」というのも必要なんですけどねww
では、実際に参入したとして「収益」を生み出せるのでしょうか??おいらの見解としては、取り扱い金額は増えても「収益」にはならない。または、より「赤字」になると踏んでます。
「収益」にならない理由としては、「人件費の増加」が考えられます。
日本郵便では、現在「人手不足」(※郵便減ってるのに、人手不足だってw)を理由に、残業やアルバイト(時給を高くして)雇うなどで、この秋~来春までのHIシーズンを乗り切ろうとしています。
ということは、今現在で「人手不足」なのに、新規で事業おこなうということは・・・そうです、さらに雇うということです。
「自前で雇いますか?」そんなアホなことはしません。「では、どうする?」派遣に頼みますw。
ということで、過去に連携のあった、「ソフトバンク」等に関係する「派遣」のひとが期間限定で郵便局の窓口にはいるという形になります。(※ここの部分は、あくまでもオイラの予測ですw)
過去に、いわゆる「大きい」郵便局では、窓口のスペースも大きいので、特設ブースつくって取り扱いする。という試みがありましたが、今回は「外ではなく中」に設置されます。
直雇いで「2万4000局」用意することなんて不可能です。ということは、派遣しかなく、また小さい郵便局にスペースなんてありませんから、当然窓口の「中」で営業することになりますw。
あたりまえですよねw
さてさて、長くなりました、こういう状況になるときに、果たして、「日本郵便」が儲かるのでしょうか?
答えは「NO」です。絶対に儲かりません。もし、「いや~ww、儲かったわww」ってなるとしたら、何らかの帳簿上のテクニックか、派遣会社とのやりとりによる2重帳簿かどちらかとなります。
普通に考えてください、単順に「2万4000人」増えるんですよw、いくら派遣とはいえ、少なく見ても最低賃金*2倍は派遣会社に払うんですw、なぜ今「人件費が多い」といって困ってる会社が、さらに「人件費を増やす」という愚行をしないといけないんでしょうか?
皆さんにはよく考えて欲しいと思いますww。
さて、最後になりますが、過去から何回も言っていますがw。「日本郵便」の収益を上げる方法は、現在の状況で、手っ取り早い方法は、ただひとつしかありません。
それは、「第3種」・「第4種」郵便の補助金化および、国からの負担分(過去6年分)をもらうことです。
一般的に定形外といわれる郵便がありますが、一番安くて「120円」ですねw。しかし「第3種」となるとこれが1通「高くても」60円前後(2014/11/29現在は62円)単純に半額ですよねww
この分を日本郵便は、国から強制的に割引するように指示されていますが、それは、昔国の機関だからできたことで、今は、明日にも株式公開しようとしている、完全な民間会社なんですねw
にもかかわらず、本来「国が支払うべき」割引差額分を約6年も、ほったらかしにしています。
オイラが単純計算すると、2013年度(平成25年度)決算資料から見ると、約110億円ですので、その6年分=約650億円程度、郵政が国に変わって負担していることになります。
実際は、ある条件がそろえば、8~42円の間のものが適用されますので、もっと金額は大きくなります。650億は最低ラインでの話ですねw
※決算表より平成25年度は第3種郵便については63億円の赤字
どうですか?消費税取りすぎて余ってるんですよねwww
株式公開前に、この補助金払って株価押し上げたほうがいいのではないですか?スマホなんかに手を出したら間違いなく落ちますよw